SHANTIとは

出版:オーロラ自由アトリエ
出版:オーロラ自由アトリエ

 

■SHANTI(シャンティ)の始まりは

 

絵本を通して平和を考える会SHANTI(シャンティ)は1993年に当時のフェリス女学院大学の学生たちによって結成されたグループです。「絵本を通して世界の人びとに平和のメッセージを送りたい」と言う思いを持って多くの学生たちがこの活動に参加しました。

 

SHANTI(シャンティ)とはインドのサンスクリット語で平和を意味します。

 

 

■絵本『さだ子と千羽づる』を出版

 

その取り組みとして、広島で被爆して白血病で亡くなった佐々木禎子さんを主人公とした絵本『さだ子と千羽づる』(出版:オーロラ自由アトリエ)を1994年に制作・出版しました。その後、より多くの方々にこのメッセージを届けたいと、1995年に朝鮮語版を、1996年には英語版を翻訳出版しました。

 

この絵本の出版や取り組みは、朝日新聞の天声人語を始め多くの新聞やテレビニュースに取り上げられました。また、「平和・協同ジャーナリスト基­金賞」の大賞を1997年に受賞しています。

 

 

■2011年再び 母としてできること

 

その後、出版やこの絵本の普及活動にかかわった多くの女子大生メンバーたちが母親や絵本の読み聞かせをする世代になりました。そして、それぞれが仕事や子育てに追われる中、2011年、福島第一原発の事故が起こってしまいました。

 

核のない世界に、放射線の脅威にさらされない世界に、平和な世界に…という当時の私たちの思いは今も叶わないままとなっています。母親世代として今何かできることはないかと、当時のSHANTI代表の湯浅佳子が発起人となり、2011年6月に活動を再開しました。


子育て、仕事をしながらの活動ですので活発には動けませんが、今の自分たちが出来ることをコツコツと諦めずに続けていこうと思っています。