ごあいさつ


まずは私一人からできることを始めようと思います。

一人が二人に、そして多くの繋がりになるように。一歩一歩。



絵本を通して平和を考える会SHANTI代表

湯浅佳子


18年前、絵本を通して平和を考える会SHANTIを立ち上げてたきっかけは、アメリカでのボランティア活動がきっかけでした。

 

私は、広島や長崎の原爆の話やその恐ろしさや日本文化をアメリカの学校(幼稚園・小学校・中学校・高校・大学)や教会などで話をして歩くという民間ボランティアに1年間参加しました。

   

アメリカで1年間活動をした後、大学に復学。アメリカの子どもたちがとても感心をもってくれた広島の原爆で被爆したある少女の話を絵本にしようと思い立ちました。

 

そして、友人や大学で学生に呼びかけ、絵本の制作、普及活動などに様々な人たちが関わり、皆の思いの詰まった『さだ子と千羽づる』(出版:オーロラ自由アトリエ)が1994年に出来上がり出版されました。

 

この絵本は今でも広島の平和資料館で販売されています。全国の子どもたちがこの絵本を朗読したりする姿をネットなどで見る機会も多いです。

 

その後、大学を卒業し、忙しい日々を過ごす中でこの活動からは遠ざかっていき、私を含め出版にかかわった多くのメンバーたちが母親や絵本の読み聞かせをする世代となりました。

 

核のない世界に、放射線の脅威にされされない世界に、平和な世界に…という当時の私たちの思いは今も叶わないままとなっています。

 

そして、それぞれが仕事や子育てに追われる中、2011年、福島第一原発の事故が起こってしまいました。そして、母親世代として今何かできることはないかと、2011年6月に今また新たな活動を再開しました。